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総合ニュース
2019/07/19
阪神高速・鹿島、ワッフル型UFC床版を架設 道路橋の床版に国内初適用
阪神高速道路は17日の深夜、大阪市内で建設を進めている西船場ジャンクション改築(信濃橋渡り線)事業でワッフル型UFC床版の架設工事を行った。大阪市西区の信濃橋交差点付近の本町通(四つ橋筋~御堂筋間)において、60㌧ラフタークレーンでワッフル型UFC床版パネルを吊り上げて架設した。阪神高速道路と鹿島が共同開発したワッフル型UFC床版を道路橋に適用するのは国内初となる。
阪神高速道路と鹿島は、床版の材料に超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を使用した道路橋床版の共同研究を11年から開始した。詳細な解析による試設計や輪荷重走行試験等の実験を行い、優れた疲労耐久性を実現したUFC床版を開発した。
ワッフル型UFC床版は、2方向にリブ(突起)があるワッフル形状で、床版の質量は鋼床版とほぼ同等でRC床版の約4分の1の重量となる。
ワッフル型UFC床版について、実橋(合成桁)での試験施工を実施。設計上の課題や製作性・施工性の評価を行い、今後の橋梁設計に向けた基礎資料の取得を想定している。今回架設するUFC床版の重量は67・1㌧で床版と鋼桁を合わせた重量で約40%の削減を実現する。
16日、17日の2夜間に本町通を対面通行規制し、工場で製作したパネル(約2・45㍍×約5・75㍍)を信濃橋入口のうちNP5~NP4間の単純合成鈑桁(橋長37㍍)に15枚の床版パネルを架設した。架設後は、床版パネルと鋼桁の一体化、パネル同士の橋軸方向連続化として間詰モルタルを打設する。間詰モルタルの強度発現の確認後、架設時に設置しているPC鋼棒をボルト緊結し、接合部に圧縮力を導入して一体化する。