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総合ニュース
2019/05/28
阪神高速道路、3号神戸線リニューアル工事 高性能床版防水等を実施
阪神高速道路は、阪神高速3号神戸線(湊川~京橋)リニューアル工事を終日通行止めして行っている。RC床版と鋼床版の長寿命化対策として高性能床版防水やSFRC舗装等の工事を実施する。
3号神戸線(湊川~京橋)の上下線約6・3㌔と31号神戸山手線(神戸長田~湊川)の上下線約0・9㌔を5月24日~6月3日まで終日通行止めにする。工事は4工区に分けて行っており、舗装工事を世紀東急工業、大成ロテック、鹿島道路、伸縮継手補修工事はスバル興業が担当している。
工事は高性能床版防水7万2000平方㍍、SFRC舗装1万4000平方㍍、舗装補修10万平方㍍、ジョイント補修136レーン、ジョイントレス36レーン、LED道路照明への取り替え、道路標識・看板取り替え、出入口逆走対策などのほか、京橋パーキングエリアの改修を行う。
3号神戸線(湊川~京橋)は、開通後50年が経過し、老朽化によりRC床版等の劣化が進んでいる。また、09年度のフレッシュアップ工事から10年が経過し、舗装やジョイントの損傷が多く発生している。
舗装の下にあるコンクリート床版のひび割れ劣化に対して、長寿命化対策として、高性能防水を実施する。ひび割れへの浸透性の高い1次防水層(高浸透型防水材)と2次防水層(アスファルト加熱型塗膜系防水材)を組み合わせることで、コンクリート床版への雨水の進入を防ぐ。鋼床版の疲労き裂への対策として、通常のアスファルト舗装から剛性の高いSFRC舗装に置き換える。さらに、走行時に快適性と周辺環境への改善として、損傷したジョイントを取り替える。
工事にはIHヒーターを使用したIH式舗装撤去工法を採用して舗装の撤去を行っている。SJS(サイレンス・ジョイント・スライス)工法は、特殊なワイヤーソーによって、乾式水平切断を可能とした既設のジョイントの撤去工法で、コンクリートブレーカーを使用せずに橋梁伸縮装置が撤去でき、低振動・低騒音であるため、夜間作業でも可能となる。