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総合ニュース
2019/04/25
阪神高速道路、道路マネジメントの最適化へ サイバーインフラマネジメントシステムを導入
阪神高速道路の幸和範代表取締役社長は23日に記者会見を行い、19年度の取り組みについて説明した。サイバー空間上に阪神高速のインフラを再現し、道路マネジメントを最適化する阪神高速サイバーインフラマネジメントシステム(Hi―CMS)を導入する。
幸社長は「大阪・関西万博に向けての取り組みが本格化していくと思うが、阪神高速道路としても、関係機関としっかりと連携・協議しながら、関西を基盤とするインフラ企業として、その責任を果たしていきたい」と述べた。
阪神高速サイバーインフラマネジメントシステムは今まで蓄積してきた建設、点検、補修等のデータ、さらにロボットやセンサー技術を用いて収集したデータから、デジタルツイン技術を用いて、サイバー空間上に阪神高速道路のインフラを再現し、老朽化、地震被害、交通影響等のシミュレーションをもとに、道路マネジメントの最適化を目指す。
ネットワークの整備では、淀川左岸線、淀川左岸線延伸部、大阪湾岸道路西伸部、大和川線、西船場ジャンクションで事業を進めている。淀川左岸線延伸部は、トンネル構造・防災検討等を行っている。1月にはトンネル構造・施工に関する技術的な検討を行う有識者委員会を開催した。
大阪湾岸道路西伸部は、昨年12月に起工式を行い、3月には駒栄地区のトンネル工事に着手した。長大橋は有識者委員会において、橋梁形式比較案を検討しており、度内にも橋梁形式の最終決定をしたいと考えている。ミッシングリンク解消に向けて、「関西の活性化に不可欠であると関係機関からも期待されており、その期待にしっかりと応えるように事業の進捗を図りたい」と語った。
泉大津パーキングエリア(北行・海側)にカプセルホテル「HOSTEL O2」を8月にオープンする。11階展望施設を改修して開設する。阪神高速道路で初めての宿泊施設であり、全国でも初めての高速道路PA上のカプセルホテルとなる。