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総合ニュース
2019/03/27
名神湾岸連絡線、都市計画決定手続きに着手
名神高速道路と阪神高速5号湾岸線を結ぶ名神湾岸連絡線の都市計画決定手続きに着手する。兵庫県と西宮市は協議しながら都市計画案を策定していく。
名神湾岸連絡線は、名神高速道路と阪神高速5号湾岸線を結び西宮市内を通る約3㌔。近畿地方整備局は、対応方針案として高架案を選定している。2車線の計画とし、接続にあたってはボトルネックが極力生じないように留意する。周辺ネットワークとの接続について、名神高速道路、神戸線の大阪方向、湾岸線の両方向、西宮浜出入口とする。
高架案は、西宮ICから西宮浜ランプ間を高架構造で接続する。既存の今津東線の道路空間を有効活用することが可能なほか、西宮港を高架構造で通過し、高架構造で通過することから、交差道路と沿道施設への乗り入れ形態は現在と変わらないとした。
対象区間が位置する阪神臨海部では、神戸方面と大阪方面を結ぶ阪神高速3号神戸線と5号湾岸線、さらに京都方面に結ぶ名神高速道路が東西に並行して整備され、名神高速道路と3号神戸線は直結されているが5号湾岸線とは繋がっていない。3号神戸線は上下線ともに西宮IC以西で渋滞が慢性化しているほか、5号湾岸線は、交通容量に対し余裕があるが3号神戸線からの転換が図られていない。さらに、3号神戸線の渋滞だけでなく、迂回路となる一般道においても渋滞が発生している。
25日に神戸市のラッセホールで名神湾岸連絡線ルート計画案の手交式が行われた。近畿地方整備局の橋本雅道道路部長は「安全・安心や渋滞緩和、物流などさまざまな役割を果たす道路と認識している。少しでも早く手続きが進むようにお願いする」、兵庫県の濱浩二県土整備部長は「都市計画手続きをスムーズに進めて、早期の事業化に結びつけていくためにも、全力で取り組んでいく」と述べた。