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総合ニュース
2014/09/14
「失われた街」模型で復元 プロジェクト実行委員会
「失われた街」模型復元プロジェクト実行委員会は14日、神戸市中央区の人と防災未来センターにおいて、9日から開催している『東日本大震災・記憶の模型~「失われた街」模型復元プロジェクト展』の記念トークを開催した。 記念トークのはじめ、本プロジェクトの代表である槻橋修神戸大学准教授がプロジェクトの概要を紹介し、最後に「この活動のキーワードである『街は記憶でできている』は、東日本大震災の被災者からの痛感させられた言葉であり、これから復興・再建が進んでいく中で、どういった街を作っていくのかが重要と考えており、この活動を継続していきたい」とした。続いて、プロジェクト開始当初からの協同者の久野紀光名古屋市立大学准教授と福屋粧子東北工業大学講師によって、模型の制作など、これまでのプロジェクトにおける取組みが紹介された。引き続き、コメンテーターとして招かれた、室崎益輝神戸大学名誉教授を交え、ディスカッションが行われた。 「失われた街」模型復元プロジェクトは、11年3月の東日本大震災によって失われた、東北・関東地方の太平洋側沿岸部の街や村を縮尺の模型で復元している。模型の製作は全国の建築を学ぶ学生と現地住民とのワークショップを重ね、これまでに48地域、計291個が制作されており、そこにクラス人々がかつての街への愛着と地域のつながりを取り戻していく過程を記録している。 今回、阪神淡路大震災から20年を迎える神戸において、復元模型とワーキングショップパネルの一部を、人と防災未来センターと神戸大学の共催により、21日まで同センターにおいて展示している。