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総合ニュース
2014/09/22
大阪府立大学、最新技術の植物工場稼働
大阪府立大学は17日、堺市中区の中百舌鳥キャンパス内で、グリーンクロックス技術による苗選別ロボットなど最新技術を実装した植物工場「グリーンクロックス新世代(GCN)植物工場」を稼働したと発表した。19日に来賓、関係者など約80名が参加して開所式を行っている。
GCN植物工場は、大阪府立大学と運営事業会社であるグリーンクロックス、そして連携協定企業8社により、GCNプロジェクト連携協定を締結、経済産業省「イノベーション拠点立地推進事業」や堺市との産学官連携推進事業からの支援及びGCNプロジェクト産学連携寄付を活用し完成した。
施設概要は、RC造2階建、総延約1300平方(栽培室639平方㍍、育苗室117平方㍍、緑化室58・5平方㍍、作業室216平方㍍)。設計=大学・企業6~7社による設計検討チーム、建築=大和リース、設備=三機工業が担当。総事業費約7億円。所在地=堺市中区学園町1―1・大阪府立大学中百舌鳥キャンパス内C22棟。
本施設の主な新技術として▽優良苗自動選別と移植ロボットを組み合わせたグリーンクロックス技術による苗診断ロボット▽栽培ラックへの装荷から栽培終了後の作業エリアまでの栽培トレイ自動搬送システムによる無人化を実現した自走式搬送ロボットや自動搬送ライン▽新世代光源として注目され、光源や空調などの電力エネルギーの大幅軽減化を図るLED光源(フィリップスの植物育成用LED)の全面採用▽多段式栽培ラックの欠点である上下の温度差による生育ムラを解消し、均一な温度分布環境を実現する最適化空調システムなどがある。また、自動化された植物工場、全面LEDなどにより生産原価である人件費やエネルギー費用の削減を狙っている。
今後の展開として、本施設の施設運営や栽培販売運営を担当するグリーンクロックスは、今回の運営によって年商1億8千万を目指すとともに、新世代植物工場のモデルを国内及び国外に展開し、さらなる事業拡大を目指していく。