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総合ニュース
2014/09/22
大工の仕事を五感で体感 竹中大工道具館10月オープン
竹中大工道具館は18日、国内唯一となる大工道具をテーマにした博物館を神戸市中央区に移転完成し、10月4日のオープンに先立ち報道関係者向けの内覧会を開催した。
常設展示約1000点(所蔵点数は約3万0500点)の大工道具館は、建物の各所に大工や左官を始めとした伝統の職人技を配すと同時に、最先端技術も導入するなど、匠の技の数々を楽しんでもらえる場としている。1階にはロビーやシアターなどの場所を設けセミナーの開催を予定。地下1階は大工道具や唐招提寺実大模型など、常設展示を行っており、地下2階には40人程が入れる木工教室で物づくりを体験するほか、実物大茶室スケルトンモデルの展示スペースでは、職人の技を目にすることができる。そのほか茶室棟では、普段目にすることが出来ない、大徳寺玉林院の蓑庵(さあん)の写しの茶室にて、名人の仕事を味わえる。
冒頭、赤尾建藏館長(竹中大工道具館)=が挨拶に立ち「大工道具館を作るきっかけは、手道具の衰退を危惧し収集しなくては無くなってしまうことに端を発し、5年をかけて約1万点集めオープンしたのが今から30年前。今回、子供から大人まで色々な人に物づくりの楽しさを知ってもらいたい。さわったり、みたり、五感で体感してもらいたい」と述べた。
設計・施工は竹中工務店。神戸市中央区熊野内町7―5―1。規模はSRC・S造地下2階地上1階建延1884平方㍍(建築面積539平方㍍)、工期13年4月~14年4月。
※11月1日~12月28日まで開館30周年記念巡回展として「日中韓棟梁の技と心」を開催する。