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総合ニュース
2018/12/26
大阪湾岸道路西伸部が起工、渋滞緩和や代替機能確保に期待
近畿地方整備局と阪神高速道路、兵庫県、神戸市は22日、神戸市東灘区の神戸ファッションプラザで大阪湾岸道路西伸部の起工式を開いた。来賓や関係者など約200人が出席した。
大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)は、神戸市東灘区向洋町東1~長田区西尻池町5の延長14・5㌔。有料道路事業と公共事業の合併施行として進めている。事業費は約5000億円。
大阪湾岸道路は、神戸淡路鳴門自動車道の垂水ジャンクションから関西国際空港対岸のりんくうジャンクションまでを結ぶ延長約80㌔の一部を構成する自動車専用道路。このうち、既に開通している阪神高速道路湾岸線約59㌔を除く、西伸部約21㌔がミッシングリンクとして長く整備が取り残されてきたが、16年度に公共事業として事業化した。
整備によって、慢性的な渋滞が続く阪神高速道路3号神戸線や周辺道路の渋滞緩和を図るとともに、国際戦略港湾である阪神港の機能強化による物流の効率化、災害や事故など緊急時における道路網のリダンダンシーの確保、国道43号の沿道環境改善に大きく寄与するっと期待されている。
海上長大橋の今後の橋梁形式決定に向けた方向性を中間とりまとめとして公表し、六甲アイランドからポートアイランドまでの新港・灘浜航路部、ポートアイランドから和田岬までの神戸西航路部の2つの海上長大橋の橋梁形式比較案が示されている。
起工式では、主催者を代表して国土交通省の池田豊人道路局長は「早期の完成を目指したい」と決意を述べた。続いて、井戸敏三兵庫県知事、久元喜造神戸市長が挨拶した。続いて、阪神高速道路の幸和範代表取締役社長は「早期供用を目指して事業を推進していきたい」と述べた。
この後、関係者が工事の安全と早期の供用を祈念して鍬入れを行った。