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総合ニュース
2018/12/06
近畿整備局、PC建協が意見交換 プレキャスト技術の採用拡大など要望
近畿地方整備局とプレストレスト・コンクリート建設業協会は4日、大阪市中央区の大阪キャッスルホテルで意見交換会を開いた。協会は▽年度工事量の安定的な確保▽働き方改革の推進▽生産性向上の推進▽インフラ長寿命化への対応―について要望し、活発な意見交換が行われた。
冒頭、黒川純一良近畿地方整備局長は「今年度に事業化した大和北道路や大阪湾岸道路西伸部、淀川左岸線延伸部などの事業を推進している。皆さんの力をお借りしながら進めていきたい。働き方改革は、国交省が先頭に立って取り組んでいき、週休2日が定着をしていけるように進めていきたい」とあいさつした。続いて、藤井敏道会長は「近畿地方整備局においては、大阪湾岸道路西伸部などをはじめ多くのプロジェクトを推進している。PC技術を活用して社会資本整備に向けて、お役にたちたいと考えている」と述べた。
意見交換会では、「地域拠点の存続」の観点から年度工事量の安定的・持続的な確保を要望。整備局は「新しい事業が動き始めてきた。引き続き、工事量の安定的な確保に努めていきたい」と説明した。
働き方改革の推進では、週休2日が実施可能な適切な工期設定を要望。整備局は「工期設定支援システムを活用している。また、8月以降の3億円以上の工事では工事発注時の概略工事工程表を添付している」と答えた。生産性向上に繋がる施策の実施拡大について、「今年度から生産性向上の取り組みを推進する生産性向上チャレンジを試行している」と説明した。
生産性向上の推進では、プレキャスト技術の採用拡大を要望。整備局は「i―Conにおいて、PCの技術が進んでいると感じている。コストや現場条件、運搬条件など、さまざま観点を考慮して、総合的に橋梁形式を選定している」と説明した。
インフラ長寿命化への対応について、PC橋の維持・保全事業で設計者と施工者と連携した方式の試行工事を要望。整備局は16年度に「国道2号淀川大橋床版取替他工事」で技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)を採用し、工事を行っている。「品質の良いものをつくっていくためにも技術提案・交渉方式の活用は重要になる。積極的に検討していきたい」と答えた。