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総合ニュース
2018/11/05
阪神高速、堺線・西大阪線リニューアル工事 高性能床版防水を実施
阪神高速道路は、阪神高速リニューアルプロジェクトの一環として15号堺線・17号西大阪線で上下線を終日通行止めによるリニューアル工事を実施している。RC床版の長寿命化対策として高性能床版防水を実施する。
15号堺線の上下線全線約13・4㌔と17号西大阪線の上下線全線約3・8㌔を11月2~12日まで通行止めにして工事を実施する。工事は床版防水18万平方㍍、舗装補修27万8000平方㍍、ジョイント取り替え、ジョイントレス、パーキングエリアの改修、出入口部の誤浸入対策などを行う。
15号堺線・17号西大阪線は、開通後約50年が経過し、老朽化によりRC床版の劣化が進行している。また、07年度のフレッシュアップ工事から11年が経過し、舗装の損傷やジョイントの損傷が多く発生している。
RC床版の耐久性を更に向上するため、床版のひび割れへの浸透性の高い1次防水層(高浸透型防水材)と2次防水層(アスファルト加熱型塗膜系防水材)を組み合わせた高性能床版防水を実施する。これにより、床版への雨水の進入を抑制するため、RC床版の長寿命化を図ることが期待できる。
損傷した古いジョイント(橋梁伸縮装置)を健全な新しいジョイントに取り替える。また、床版連結工法やプレストレスト桁連結工法などの新技術を採用し、ジョイントレス化を進める。車両走行時の騒音、振動も大幅に低減するほか、ジョイントから下部への雨水などの漏水が抑えられ、橋梁端部の鋼材の腐食が改善される。
鋼床版部の舗装撤去には、新技術のIHヒーターを使用したIH式舗装撤去工法を採用している。SJS(サイレンス・ジョイント・スライス)工法は、特殊なワイヤーソーによって、乾式水平切断を可能とした橋梁伸縮装置の撤去工法で、コンクリートブレーカーを使用せずに橋梁伸縮装置が撤去でき、低振動・低騒音であるため、夜間作業でも可能となる。