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総合ニュース
2018/10/24
阪神高速道路、堺線・西大阪線リニューアル工事 RC床版の長寿命化対策を実施
阪神高速道路の幸和範代表取締役社長は23日に記者会見を行い、災害時の対応と防災の取り組み、堺線・西大阪線リニューアル工事などについて説明した。15号堺線・17号西大阪線の上下線終日通行止めによるリニューアル工事を11月2日から実施する。RC床版の長寿命化対策として高性能床版防水を実施するとともに、舗装やジョイントの補修などを行う。
15号堺線・17号西大阪線は、開通後約50年が経過し、老朽化によりRC床版の劣化が進行している。また、07年度のフレッシュアップ工事から11年が経過し、舗装の損傷やジョイントの損傷が多く発生している。RC床版の耐久性を更に向上するため、床版のひび割れへの浸透性の高い1次防水層(高浸透型防水材)と2次防水層(アスファルト加熱型塗膜系防水材)を組み合わせた高性能床版防水を実施する。これにより、床版への雨水の進入を抑制するため、RC床版の長寿命化を図ることが期待できる。他にも、新しい舗装・ジョイントへの取り替え、パーキングエリアの快適性向上、出入口部の誤浸入対策などの工事を10日間で実施する。
6月の大阪北部地震や7月豪雨、9月の台風21号・24号などを踏まえ、災害のレベルに応じて、より適切なエリア、タイミングで実施するため基準を見直す。耐震性が向上したことから、通行止めする震度を入口閉鎖で震度5弱から震度5強に見直す。通行止めエリアを大阪府と兵庫県をそれぞれ3ブロックに分け、京都府を合わせた7ブロックに区分する。
幸社長は「過去の経験を上回る自然災害の経験し、それらを踏まえて、災害時こそ、高速道路が持つ役割を最大限発揮させることの重要性を再認識した」と述べた。