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総合ニュース
2014/09/08
近畿整備局、PC建協と意見交換 橋梁長寿命化対策など議論
近畿地方整備局とプレストレスト・コンクリート建設業協会(則久芳行会長)は4日、大阪市中央区の大阪キャッスルホテルで意見交換会を開いた。協会は▽インフラ長寿命化への対応▽事業の効率的な執行▽若手技術者の育成―について要望し、活発な意見交換が行われた。
冒頭、森昌文近畿地方整備局長は「若手技術者の育成など、実際に現場でどのように動いているのか、また、成果がどのような形で反映しているのかを見ていき、改善に向けて努力していきたい。新しい視点を含め、しっかりとした議論をして、よりよい業界の環境形成に努力していきたい」とあいさつした。続いて、則久会長は「橋梁の長寿命化という大きな社会問題に対し、PC技術の専門家として、お役にたてないといけないと考えている。そのためにも受・発注者のコミュニケーションが大事になる。現場の実情等を聞いていただき、今後の取り組みを議論していきたい」と述べた。
意見交換会では、インフラ長寿命化の対応として、老朽化する社会インフラの増加や大規模修繕・更新計画、橋梁長寿命化修繕計画の推進などから橋梁長寿命化対策に協会が加わる検討会の設置を提案した。整備局は「補修は点検・診断・設計・工事に分かれている。PC協会や専門の方とプロセスを検討することが有効なことである」とした。老朽化対策の手法としてプレキャストPC床版による全面的な取り替えを要望。整備局は、「検討を一緒にすることによって、技術力を向上していきたい」と答えた。
事業の効率的な執行について、適切な工種による一括審査方式の採用を要望。整備局では受・発注者の業務効率化に向けて13年度から一括審査方式を導入しており、「適用条件にあてはまる案件があれば、積極的に取り組んでいきたい」と説明した。
若手技術者の育成について、「若手支援評価型(仮称)」の採用を要望。整備局は、13年度からダブル専任の取り組みをしている。「応募要件を工夫することが必要であり、いただいた提案を含めて検討し、若手技術者に参加していただけるような試行をしていきたい」と考えを示した。