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総合ニュース
2018/07/05
インフラメンテ国民会議近畿本部、4テーマで討議 第5回フォーラム開く
イ ンフラメンテナンス国民会議近畿本部は3日、大阪市中央区の大阪合同庁舎1号館で第5回フォーラムを開催した。「道路付属物(標識柱等)鋼製支柱の土中部の点検を支援する技術」など4つのテーマで、近畿地方整備局や自治体、民間企業などから65人が参加して、ワークショップ形式による討議を行った。
冒頭、国土政策研究会理事兼関西支部長の霜上民生インフラメンテナンス国民会議近畿本部事務局代表は「テーマの中で、大規模災害時の点検をいかに早くできるように、これからのニーズとして大切である。これから、フォーラムを発展させていく中で、ビジネスになってくのではないかと思う。8月23・24日に「インフラメンテナンス国民会議近畿フォーラム」を開催する。これから、かなりのテーマが出てくるので、皆さんの技術開発を発表する場として活用してほしい」とあいさつした。
フォーラムでは▽道路付属物(標識柱等)鋼製支柱の土中部の点検を支援する技術▽河道・堤防を効率的な点検・診断を行う技術▽水路クラックの簡易補修を支援する技術▽橋梁やトンネル等の構造物点検に際し、継続的に整合が取れた点検を可能とする技術―の4つのテーマをグループ別で意見交換した。
フォーラム後、近畿情報ワーキング長の坂野昌弘関西大学教授は「これからは、補修対策まで見据えた点検方法を考えていく必要がある。予算規模の小さな中小インフラでも、細やかな維持管理による長寿命化を図ることができる。また、人材育成も大切である。これまでに3件の実証実験をしたところであり、これからも民間企業にとっても、まだまだビジネスチャンスがある。この取り組みが施設管理者と民間企業等の双方にとってWIN―WINの関係になっていってほしい」と期待をよせた。