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総合ニュース
2014/09/03
清水建設、南海トラフ地震想定しBCP訓練を実施
清水建設関西事業本部は1日、南海トラフ巨大地震を想定したBCP訓練を実施した。田中完治専務執行役員関西事業本部長、梅津誠二執行役員四国支店長、倉良廣執行役員神戸支店長、三木正道大阪支店副支店長・支店長代行をはじめ、従業員1063名、関係会社6社が参加した。
訓練は、午前8時00分に南海トラフ巨大地震が発生し、関西事業本部管内全域で震度6弱~7を観測、太平洋沿岸部に大津波警報、大阪湾・瀬戸内海沿岸部に津波警報が発令された状況を想定。時間は午前8時~10時40分にかけて実施した。
まず全従業員が参加する初動訓練と安否報告訓練を行ったあと、田中関西事業本部長を対策本部長とする「関西震災対策本部」を立上げ、総合訓練を開始した。
今回の訓練では、関西事業本部で初めてBCP―Webシステム(災害時情報共有システム)を活用して、稼働中現場の被災状況、得意先施設の被災情報・支援要請等の報告、状況確認及び対応指示を行った。
稼働中現場の被災状況については、新設組織の保安対策部作業所被災情報収集班が管内3支店すべての稼働中現場からの報告内容と、被災した現場に対する地区対策本部の対応指示の内容をリアルタイムで把握して対策組織の幹部に報告。
また得意先の被災状況及び支援要請については、営業担当者が外出先より携帯電話及びスマートフォンを使って報告した。対策本部(得意先対策部)はBCP―Webシステムで状況を確認後、社内の対応会議を緊急開催し、技術者の派遣、支援物資の手配等の対応について検討・協議する訓練を行った。
訓練の締めくくりに田中本部長は「本日の訓練では、対策組織の連携や対策要員の役割分担がきちんと機能して迅速に対応できた。各自が役割分担をしっかりと認識し、訓練時のような対応指示がなくても動ける震災対策組織となってもらいたい」と講評した。