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総合ニュース
2018/05/10
近畿ブロック土木部長会議、週休2日やi―Conなど議論
国土交通省、近畿地方整備局と近畿地方管内府県・政令市の土木部長等の18年度春季「近畿ブロック土木部長等会議」が8日、京都市中京区のフォーチュンガーデン京都で開かれた。品格法の実施状況と運用指針、働き方改革・生産性向上の取り組みなどについて意見交換した。
冒頭、国交省の五道仁実大臣官房技術審議官は「品格法の運用指針の取り組みがしっかりと浸透するように意見交換をしていきたい。皆さんの意見を聞きながら、しっかりと反映していきたい」とあいさつした。池田豊人近畿地方整備局長は「道路の橋梁メンテナンスは約80%の点検が完了し、計画通りに進んでいる。さまざまな意見交換をしていきたい」と述べた。
国交省議題は▽品格法の実施状況と運用指針▽働き方改革・生産性向上の取り組み▽市町村のインフラメンテナンス支援。
品格法の実施状況と運用指針では、発注見通しの統合・公表の拡大、全国統一指標も活用した品格法運用指針の徹底、災害時の入札契約方式の適正な運用に向けた取り組みを議論した。福井県では災害時には随意契約を1億円以上の規模の工事でも実施してきた。災害復旧などにおいて随意契約や指名競争方式等の適用の考え方や手続きなどの留意点をまとめたガイドラインを説明した。「各ブロックの意見を聞いて検討していきたい」と答えた。
働き方改革・生産性向上の取り組みでは、週休2日とi―Constructionの工事について議論した。土工(掘削)において現行の施工土工量5万立方㍍による区分に加え、小規模の1万立方㍍未満の区分を新たに設定した。週休2日の実施に伴い、現場閉所の状況に応じて補正係数を乗じ、必要経費を計上している。
市町村のインフラメンテナンス支援では、橋梁の点検は計画通りに進んでいるが、自治体では修繕の予算措置と職員の人材不足などの課題があるとの意見がでた。京都府では、技術サポートセンターを設置し、支援を行っている。
地方議題の自動運転に係る実証実験等について、実証実験などで自動運転が社会実装される場合のインフラへの影響等について議論し、自治体から実証実験の取り組みを紹介した。