気になるキーワードを入力してください
総合ニュース
2018/03/07
大阪大規模都市水害対策検討会、大阪大規模都市水害対策ガイドラインとりまとめ
大阪市域における大規模都市水害に備えて関係機関が危機管理方策を検討する「大阪大規模都市水害対策検討会」の第4回検討会が3日に開かれた。淀川洪水や現時点での想定最大規模の高潮による浸水想定、被害・復旧想定などを盛り込んだ「大阪大規模都市水害対策ガイドライン案」が示された。
冒頭、座長の井上智夫近畿地方整備局企画部長は「大阪市域だけでなく、今後、各地でも活用していただくようにガイドラインとしてとりまとめた。今後は図上訓練を進化させる、実際の中小規模の洪水や高潮時に活用することで、さらなる改善に努めていくことが重要になる」とあいさつした。
ガイドライン案では、対象とする災害を洪水と高潮とし、現時点で想定可能な最大規模1ケースずつとした。
洪水の浸水想定として、1000年に一回規模の豪雨とし、破堤点は地下街を含む梅田地区に対して浸水被害が最も大きくなる地点として、橋梁の直下流である9・2㌔左岸地点を破堤点に選定した。地下鉄道の浸水解析結果は、破堤1時間後に天神橋筋六丁目駅が浸水し、破堤2時間後には谷町線と堺筋線に浸水が拡大、御堂筋線の中津駅から浸水が開始する。破堤3時間後には地下鉄道からの浸水が梅田地下街に到達し、破堤18時間後にはほぼ浸水最大エリアまで浸水が拡大し、浸水ボリュームは約650万立方㍍となる。また、地下街は梅田エリアが破堤3時間後、心斎橋地下街、難波地下街が破堤9時間後に浸水する。
高潮の浸水想定として、台風中心気圧900ヘクトパスカルで室戸台風を西に40㌔移動したコースを選定。高潮と津波の浸水想定区域は高潮の方が1000㌶ほど最大浸水面積が大きい。大阪市域における浸水面積は約8450㌶となる。氾濫開始2時間後に氾濫水が地下鉄道に流入し、この時点で地下鉄道を通じて梅田エリアの地下街に浸水が開始し、氾濫開始後3時間後には心斎橋・難波エリアの地下街に氾濫水が到達する。浸水ボリュームは約668万立方㍍となる。
ガイドラインは、想定した洪水・高潮による被災は特定の1シナリオに沿ったケーススタディとして洪水では地下空間からの避難、高潮では大規模避難・減災等を主眼とした図上訓練を実施し、危機管理行動等について整理した。
一日分の建産速報(PDF)及びデータ配信サービス(エクセル)を送付いたします。 ご希望の方は下記【簡易サンプル希望】をクリック後、件名に簡易サンプル希望と入力いただき、ご希望の商品名(建産速報・データ配信サービス)、お名前、メールアドレス、電話番号(任意)を記載のうえ送信をお願いします。 【簡易サンプル希望】 |