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総合ニュース
2018/02/01
建設副産物対策近畿連絡協、近畿建設リサイクル表彰 会長賞3件、奨励賞6件
建設副産物対策近畿地方連絡協議会は29日、大阪市中央区の大阪合同庁舎1号館で17年度近畿建設リサイクル講演会を開いた。環境地盤工学研究所の嘉門雅史理事長(京都大学名誉教授)が「建設リサイクルの課題と対応―建設汚泥と建設発生土を中心に―」をテーマに講演を行った。また、17年度近畿建設サイクル表彰授賞式を行い会長賞3件、奨励賞6件を表彰した。
冒頭、建設副産物対策近畿地方連絡協議会委員長の池田豊人近畿地方整備局長は「関西圏は今後、淀川左岸線、鉄道のなにわ筋などの地下工事が計画され、これから、建設汚泥について、関西圏で大事な課題になってくる。この時期から、早めの計画をたてていけば、コストも安くリサイクルもできるようになる。皆さんが力を合わせてリサイクルをできるようにお願いする。参考にしていただき、明日からの仕事にお役にたててほしい」とあいさつした。
講演で嘉門理事長は、今後の建設リサイクル推進に向けて、「建設センサスの厳正な評価をして、適正に処分していく必要であり、建設リサイクル技術の災害廃棄物処理への展開を準備いくことが重要である」とし、「IoTやAIを導入した建設リサイクルの新技術開発としたソフト技術とハード技術の両面での取り組みのほか、さらに、建設発生土や建設汚泥の不適切な処分の根絶に向けて、官民連携の取り組みが必要である」と解説した。
近畿建設リサイクル表彰は、近畿地方において建設リサイクルの推進を積極的に取り組んでいる個人、団体、事業者を対象に表彰する制度で10年に創設した。17年度は「発生抑制・搬出抑制部門」、「再資源化部門」の2部門で会長賞3件、「発生抑制・搬出抑制部門」、「再使用・再生利用部門」、「再資源化部門」の3部門で奨励賞6件を選定し、受賞者に池田局長から表彰状が贈られた。近畿建設リサイクル表彰の受賞者と受賞テーマは次の通り。
【会長賞(発生抑制・搬出抑制部門)】
▽阪神高速道路建設・更新事業本部堺建設部大和川線建設事務所、鹿島・飛島建設工事共同企業体大和川線シールドJV工事事務所=大断面シールドトンネルの路下空間構築における掘削土有効活用・廃棄物排出削減。
▽川嶋建設=仮設防護柵の工夫(L型ガード)により建設副産物(アスファルトガラ)の発生・搬出抑制と鋼材の再使用。
【会長賞(再資源化部門)】
▽尾花組=木質チップの地域特性を考慮した用途拡大による利用量増加への取り組み。
【奨励賞(発生抑制・搬出抑制部門)】
▽三井住友建設大阪支店武庫川橋作業所=PC道路橋上下部工工事における3R活動への取り組み。
【奨励賞(再使用・再生利用部門)】
▽京都市建設局土木管理部東部土木事務所=既設舗石の再利用とインジェクト工法による景観保全を目的とした石畳舗装補修。
▽清水・大豊・泉都特定建設共同企業体=PETボトルをリサイクルした繊維「PET繊維」による下水道シールドセグメントの補強。
▽大林組大阪本店新名神茨木北IC工事事務所=転石等の破砕再生処理による現場内利用。
【奨励賞(再資源化部門)】
▽丸山組=木くずの100%リサイクルと地域産業に貢献する有効活用への取り組み。
▽玉井建設、玉井道路ECOWA宇治=「循環型社会」の構築にむけた廃石膏ボードの100%再資源化への取り組み。
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