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建産EYE
2014/07/31
関電不動産、快適エコ住宅・エルグレース南森町 大阪府初の低炭素住宅認定へ
関電不動産は、独自の快適エコ住宅(スマートハウス)「e―lism(イー・リズム)」をさらに深化した「エルグレース南森町」の建設工事に着手した。新イー・リズムの第1号物件として100戸未満の分譲マンションでは大阪府初の低炭素住宅認定物件予定となるほか、関西初となるデマンドレスポンスの仕組みを活用した暮らしの省エネ応援サービス(省エネキャンペーン)を実施する。
環境配慮と地域密着型事業の考えのもと、物件提供に加え街全体の開発への取り組みとして関電不動産、パナソニック、ケイ・オプティコムの3社が住空間と快適性にECOの要素を取り入れた「イー・リズム」を12年11月に策定し、第1号物件としてエルグレース御影中町とエルガーデン彩都・箕面で13年7月に始動した。
エルグレース南森町に取り入れる新「イー・リズム」は、快適・おトク・安心の考えから、お客様ニーズを先取りし、さらに「イー・リズム」を深化させ、「無理のない省エネを、楽しく、おトクに」をコンセプトに先進の設備を強化することに加え、サービスなどのソフト面も強化した。住まいの設備が自動で節水や節電を行い、エコを実践できる「住んでいるだけでエコ」を取り入れた。水道光熱費は年間最大約17~19万円の削減が見込める。
簡単に省エネを実現できる設備として、従来からの高性能エアコンやエコキュートなどヒートポンプを駆使した省エネ機器に加え、パナソニックHEMS「アイセグ」を介し、ケイ・オプティコムの「eoスマートリンク」を活用し、タブレット端末に電子使用状況を映し出すシステムを搭載する。高気密高断熱性能を強化し、大阪府初の低炭素住宅認定取得によりローン金利優遇などが受けられる。HEMS「アイセグ」とHEMS対応の分電盤「スマートコスモ」・新インターホンシステム「ウインディア」などを活用し、エネルギー使用の見える化システムを採用し、電力消費ピーク時の省エネに応えるデマンドレスポンスの仕組みを取り入れる。デマンドレスポンスのしくみを活用したくらしの省エネ応援サービスでは、関電不動産、関電グループ6社(アーバンサービス、クリアパス、ケイ・オプティコム、クラッシー・ファミリーコンシェルジュ関西、関電SOS、かんでんCフォーラム)、パナソニック、グランフロント大阪の9社と連携してピークタイムの省エネ量によって居住者がサービスに利用できる省エネキャンペーン(2年間)の「エコ得チャレンジ」を実施し、ポイントはグランフロント大阪やクリアパスのネットショッピングで使用できる。さらに、猛暑日や真冬日など消費電力が消費される日時を、管理会社から前日に新型インターホンで通知し、その時間帯は省エネボーナスポイントとして加算する。
従来の環境対策に加え、LDKに関西初のPM2・5対策の対応の高性能エアコンの設置や住まいづくりとして女性目線の考えを取り入れ、レイアウトや収納等を強化した。また、基本性能となる耐震構造を強化し、耐震等級2を取得したほか、大阪府初となる全戸専有部に防災倉庫を設ける。
建設地は大阪市北区西天満5の1001・85平方㍍。規模はRC造14階建延4973・87平方㍍(建築面積523・51平方㍍)。間取りは1LDKから3LDKで総戸数62戸。駐車台数16台、駐輪台数113台、バイク12台。モデルルーム(大阪市北区太融寺)が26日からオープンしている。本年秋からの販売を開始し、15年12月の竣工を目指している。設計は浅井謙建築研究所、施工は東亜建設工業が担当。
新「イー・リズム」のエコ得チャレンジは、エルグレース南森町のほかに今後建設を予定している大阪市北区のタワーマンションと西宮市のマンションの3物件で展開していく。
穴見知香開発室・計画グループ商品企画・広報担当係長は、「さまざまな世代のライフスタイルを持っている方々に響くようなマンションづくりをしている。女性目線で、家事動線、収納、生活セレクトなどソフト面を強化した。さらに、省エネ取組みをお客様と一緒に行うことによって、住んでいるだけでエコ活動に取り組んでいると実感していただける。お客さまにご満足いただけ、ひいては、低炭素住宅として社会貢献に繋げていけるようにしたい」と話す。