



気になるキーワードを入力してください
総合ニュース
2017/04/14
フォービル、世界初の組立ユニット型枠『ガッチ』の展示会開く
フォービル(大阪市旭区赤川2-2-23)は7日、大阪市都島区の太閤園で3次元モジュール化し、大幅な工期短縮とコスト削減を可能にした画期的なブロック式型枠の新製品『ガッチ』の普及拡大に向けて実物による展示会を開催した。型枠工事会社や元請会社などから多数が来場し、期待の大きさが伺えた。
『ガッチ』は型枠を子供のおもちゃのブロックのように組み合わせ、3次元で作り上げる全く新しい発想から誕生した世界初の型枠。3次元で入隅・出隅に対応でき、ラーメン構造のような複雑な形状でも30㎜モジュールで組み立てができる。型枠寸法を30㎜にモジュール化したことで、現場での生産性が大幅に向上した。素材に耐久性に優れたFRP(繊維強化プラスチック)を使用、繰り返し転用できる。従来の型枠に比べコストも17%削減が可能で、システムとして完成すれば40%のコストダウンも可能という。これまで十数件の現場で使用事例がある。『ガッチ』の部材寸法を30㎜規格化し、オーダーメイドを思わせる品質になったのが成功の秘訣だという。
会場には、約12時間かけて組み立てられた『ガッチ』の「スラブ型枠」「柱型枠」「ラーメン構造型枠」など巨大な実物が展示され、訪れた人たちの注目を集めていた=写真。
また型枠足元の隙間からノロの流出を食い止める「敷ガッチ」(開発中)、手摺天端サポート設置金物「手摺ガッチ」なども展示されたほか、アルミ合金製で軽量化を実現した仮設用八角支柱「アルパ」(開発中)、アルミ鋼管角パイプ「Zシリーズ」、有限要素法による数値解析を用い型枠支保工の早期解体を可能とした「ピンポイント工法」等のコーナーも設けられ、詳しく紹介され、型枠の周辺製品も完備し、型枠総合メーカーとしての意気込みと技術力の高さが伺えた。
『ガッチ』の開発に取り組んできた森本隆之会長が、自ら開発の経緯や現場使用の効果、従来工法との比較などについてスライドを使って分かりやすく説明した。そして「ガッチは生まれたばかりでこれから成長していく製品。皆様のご助言をいただき、さらに製品を磨き上げていきたい」と前向き姿勢を伺わせた。