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総合ニュース
2016/12/14
西日本高速、事業評価監視委員会 中国横断道姫路鳥取線など2事業の継続を了承
西日本高速道路は12日、大阪市北区の本社で16年度事業評価監視委員会を開いた。中国横断自動車道姫路鳥取線(播磨新宮~山崎JCT)と四国横断自動車道阿南四万十線(徳島東~徳島JCT)の2事業に対する再評価について審議し、いずれも原案通り事業継続と了承した。今後は、同社の対応方針案を作成したあと、国土交通省に対応方針案を提出し、対応方針が決定する。
冒頭、石塚由成代表取締役社長は「建設事業の効率性・透明性の一層の向上を図るために委員会を開催する。2事業の再評価について、委員会のご意見に基づいて対応方針を決定することになる」とあいさつした。
中国自動車道姫路鳥取線(播磨新宮~山崎JCT)は、たつの市新宮町~宍粟市山崎町間の延長11・4㌔。98年12月に事業計画、06年3月に事業許可、11年3月に事業許可変更。16年度末で事業進捗率19%、用地取得率98%、工事着手率82%の見込み。総事業費651億円。用地取得率が進捗しており、15年度以降、次工事発注・着手を進めている。17年度から全面展開する。20年度の開通予定。
13年3月に中国横断自動車道姫路鳥取線の一部である鳥取自動車道が全線開通し、未開通部分は播磨新宮~山崎JCT間のみとなっている。播磨新宮~山崎JCT間が整備されることにより、鳥取県と兵庫県、岡山県の南北の連携が強化され、中国自動車道、山陽自動車道の結びつきが強まり、東西の連携の強化が期待される。さらに、近年災害等による一般道の通行規制が多く発生しており、将来、緊急輸送路の機能を担うことで、防災拠点相互間の広域的連携や被災地へのアクセス強化等が図られる。
東日本大震災以降、労務単価等の上昇が続いているため、事業費が49億円の増額となっている。費用対効果(B/C)は事業全体で1・1、残事業で1・4。
四国横断自動車道阿南四万十線(徳島東~徳島JCT)は、徳島市北沖洲~川内町富久間の延長4・7㌔。96年12月に事業計画、99年11月に実施計画認可、06年3月に事業許可変更。16年度末で事業進捗率34%、用地取得率60%、工事着手率62%の見込み。総事業費806億円。陸上部では、一部で盛土を施工中で、残る土工工事と上部工工事の発注に向けて、用地交渉を進めている。吉野川渡河部では環境保全に関する検討会を設置し、環境保全対策を実施しながら橋梁下部工の施工を行っている。19年度の開通予定。
四国4県の社会基盤となる「四国8の字ネットワーク」の一部を形成するほか、高速ネットワークのミッシングリンクの一部が解消される。
区間を横過する吉野河河口域は、渡り鳥のシギ・チドリ類が飛来する干潟・湿地が広がり多種多様な希少生物が生息していることから、検討会を設置し、環境保全に配慮した橋梁形式のPC15径間連続箱桁橋の採用、工事中の環境保全対策、環境モニタリング調査を実施する。
東日本大震災以降、労務単価等の上昇、吉野川渡河部環境保全対策、周辺家屋等への対応などから約200億円の増額となっている。費用対効果(B/C)は事業全体で1・4、残事業で2・2。
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