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総合ニュース
2016/12/01
阪高、最小限の道路規制で工事 リニューアルPJ現場公開
阪神高速道路は11月29日、西船場ジャンクション(JCT)で高速道路リニューアルプロジェクト大規模更新・維持修繕事業の建設現場を公開した。アルカリシリカ反応(ASR)による損傷が進行した橋脚の梁部を撤去・再構築する工事を実施している。
西船場JCTでは、大阪港線(東行)と環状線(北行)を直接接続する渡り線の新設と大阪港線の阿波座付近と環状線の信濃橋付近の既存車線の拡幅を行う「西船場JCT(信濃橋渡り線(仮称))改築事業」を行っている。延長約1・7㌔(大阪港線拡幅800㍍、渡り線180㍍、環状線拡幅710㍍)の1車線を整備する。総事業費は約138億円(工事費約78億円、用地約55億円、その他約5億円)。19年度の事業完了を予定。
緑地帯を利用して作業スペースを確保しながら必要最小限の道路規制で工事を行っている。既存の橋脚と新設橋脚の杭の離隔は約1・5㍍、大阪市営地下鉄本町駅と新設橋脚の杭の離隔は約1・1㍍。拡幅に伴い、増加する地震荷重は新たに設置する中間橋脚には、施工ヤードが限られていることなどから、鋼管集成橋脚を採用している。鋼管集成橋脚は、4本の鋼管と複数段の横つなぎ材(せん断パネル)で構成し、地震発生時には、せん断パネルを敢えて損傷させることで、地震エネルギーを吸収し、橋脚の揺れを制御することが可能となる。西船場JCTでは、12基設置する。
西船場JCT改築事業で拡幅する17橋脚のうち、10橋脚でASRを確認された。高速道路リニューアルプロジェクト大規模更新・維持修繕事業として、営業路線を供用しながら施工している。10橋脚のうちASRが進行した4基は、損傷している梁の撤去・再構築する。梁の撤去は、橋脚の両サイドに仮受橋脚、荷受けジャッキを設置、梁を4分割に切断し、夜間にクレーンで切断ブロック(約40㌔)を撤去した。接続鉄筋はつり出し、橋脚梁部の再構築を行う。
阪神高速道路の更新計画は、大規模更新で延長5㌔、概算事業費約1509億円、大規模修繕で延長57㌔、概算事業費2176億円とし、合計概算事業費3685億円と算出。大規模更新事業では15号堺線湊町付近、3号神戸線湊川付近、11号池田線大里橋付近などで計画している。
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