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総合ニュース
2016/09/30
西日本高速ら、SDPR工法を開発 盛土の大規模更新・修繕に活用
西日本高速道路とドーユー大地、西日本高速道路メンテナンス九州は、「排水機能を有するスパイラル羽根付き鋼管による盛土補強工法(SDPR工法)」を開発した。豪雨や地震に対する盛土の安定対策工として、排水機能を有する鋼管にスパイラル形状の羽根を取り付けることで、排水効果と盛土補強効果を同時に得る工法として技術開発を進めてきた。地盤調査や実地試験等を行い、盛土箇所で本格的に導入していくことが可能となったことから、今後は、盛土の大規模更新・修繕事業にSDPR工法を活用していく予定。
SDPR工法は、鋼管の外周に排水スリットを設け、盛土内への表面水や地下水などの浸入による含水比や間隙水圧の上昇を抑制するとともに、スパイラル形状の羽根を取り付けることで、それらを介して盛土との全面接着による一体化を期待した盛土補強工法。これによって、地震と豪雨の両方に耐える盛土補強が同時施工できるため、工期短縮や工事費削減が期待される。
開発にあたり、地盤調査結果等を基に工法に合わせ新たに開発した解析ソフトを用いて現地の諸条件に最も適した鋼管の配置や長さを決定し、実地試験を行いながら設計条件や施工方法の検討を行った。