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総合ニュース
2014/07/11
計画的・安定的発注要望 整備局、橋建協が意見交換
近畿地方整備局と日本橋梁建設協会は9日、大阪市中央区のKKRホテル大阪で意見交換会を開いた。協会は橋梁事業の計画的・安定的発注、監理技術者制度の運用改善、積算体系の運用改善などについて要望し、活発な意見交換が行われた。
冒頭、森昌文近畿地方整備局長は「予算の早期執行に向けて度量をしている。さまざま施策を実施していくうえで、国土強靱化での防災・減災、老朽化対策に取り組んでいる。そのためにも、引き続き協会の協力・支援をお願いする」とあいさつした。続いて、藤井久司会長は「橋梁は安全・安心の社会を築き守っていくなかで、大きな役割を果たしている。老朽化橋梁については、診断、設計、施工と高度な技術を要求されることから、専門事業者である協会が全面的に対応していかなければならないと考えている」と述べた。
意見交換では、鋼橋業界の維持・存続および若手技術者への技術継承のために中長期的な発注量の確保や発注の平準化を要望。整備局は、「開通が集中すると発注が変動する場合がある」と説明し、「事業化に至ってない事業についても、しっかりと進めていきたい」と考えを示した。さらに、大規模修繕や更新については、「更新計画の策定に着手していきたい」と答えた。
監理技術者制度の運用について、若手技術者や女性技術者の配置を促す入札契約方式(総合評価方式)の運用を要望。整備局は「13年度から若手技術者の活用を試行して、14年度は緩和をしながら運用の改善に努めている」とした。若手技術者の配置について、「大事なことは品質を確保することである。具体的な提案をいただければ、検討していきたい」と答えた。
積算体系の運用改善について、適切な工事費の算出と入札事務の簡素化を要望。整備局は、「見積もりを活用して価格の設定をしている。アドバイスをいただきながら、実態を見ながらバランスを見ながらいきたい」と答えた。