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総合ニュース
2016/06/10
大阪労働局、 重粒子線がん治療施設現場で安全パトロール
大阪労働局は1日、依然として後を絶たない墜落・転落災害について建設業界へ警鐘を鳴らすとともに、府内における死亡災害の撲滅を目指し、中沖剛局長らによる現場安全パトロールを大阪市中央区の「大阪重粒子線がん治療施設現場」で実施した。
パトロールには中沖局長をはじめ、同局や大阪中央労働基準監督署幹部、工事関係者らが参加した。
同工事は大阪重粒子線施設管理の発注。設計は日建設計、施工を鹿島が担当。施設は大阪府立成人病センターの移転に伴い、国内6番目となる最先端の重粒子線がん治療施設を民設民営で整備する。大規模な放射線遮蔽構造物を市街地で構築する特殊な工事としても注目されている。治療患者数年間1200人(最大)、総事業費150億円。建設地は大阪市中央区大手前3―3―8。規模はRC造一部S造地上3階建延8848・55㎡。工期は15年8月7日~17年9月29日。18年春の開業予定。現在、放射線遮蔽躯体を施工中で、進捗率は約20%。
冒頭、中沖局長が「現在当局で推進している二丁掛け安全帯の使用徹底と墜落時の衝撃を緩和させるハーネス型安全帯の普及を促す『命綱GO活動』を貴事業場でも積極的に取り組み、墜落・転落災害の防止を中心に安全作業を徹底してほしい」と挨拶。
また鹿島の塩崎寛吉所長は「引き続きさらなる安全管理活動に取り組んでいきたい」と述べた。
工事概要や『安全見える化運動』及び安全先取り構法における同作業所の取り組みについて説明があったあと、現場内を一巡し、作業所での安全見える化への取り組み状況、安全帯二丁掛け試行ゲート、熱中症対策、地震対策の取り組み、女性専用詰所などを見て回った。
同現場では、熱中症対策として、麦わら帽子の着用、給水ステーションや冷んやりハウスの設置、メーカーとタイアップして開発した、背面のファンから首元に送風される熱中症予防のショルダー型送風機「スズフィール」の着用などを推進している。
パトロール終了後の講評では、安冨課長が「安全衛生管理については店社と現場が一体となって取り組まれている。全国から注目される特殊な工事であり、複雑な工法に伴う安全衛生管理をより一層強化してほしい」と語った。
最後に松崎公一鹿島常務執行役員関西支店長が「いろんな方に現場を見ていただくのは大変名誉なことであり、これを励みとして現場の安全衛生に十分生かしてほしい。注意点は肝に銘じ、竣工に向け最後まで安全第一で頑張っていきたい」と感謝の言葉を述べた。
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