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総合ニュース
2016/03/08
現場を訪ねて 近畿整備局福知山河川国道、由良川の総合的治水対策実施 大川地区の輪中堤等整備は3月末完了
京都・滋賀・福井の府県境三国岳から、北桑田の山間部を流れ、舞鶴市と宮津市において日本海に注ぐ一級河川の由良川。その流域は京都府と兵庫県にまたがり、流域面積は1880㌔平方㍍、由良川本川の延長は146㌔。そのうち、近畿地方整備局福知山河川国道事務所は54・1㌔を管理している。
由良川の中流部は標高が低く、勾配が緩いため中下流部で水害が起こりやすくなっている。04年台風第23号や13年台風第18号による被害状況等を踏まえて福知山河川国道事務所は緊急治水対策として河川改修事業を実施している。
03年8月に「由良川水系河川整備計画」を策定。下流部については04年台風第23号の洪水被害等を踏まえて、由良川のさらなる治水安全度の向上を図る整備を追加した河川整備計画を13年6月に策定した。04年と13年で洪水の2度浸水した区間を対象に概ね10年以内で由良川下流部緊急水防災対策と由良川緊急治水対策を実施している。さらに、14年8月の集中豪雨では、福知山観測所において2日間で335㍉という観測史上最大の豪雨となり、最高6・48㍍の水位を記録した。豪雨被害を踏まえて、国土交通省、京都府、福知山市が連携した総合的な内水対策として、床上浸水対策特別緊急事業を実施している。
04年台風第23号を契機とした由良川下流部緊急水防災対策として輪中堤や宅地嵩上げ等を整備している。また、13年台風第18号をふまえ由良川緊急治水対策として対象地区を追加し、地域住民と合意形成を図りながら推進している。中流部の無堤区間において、洪水氾濫の被害軽減を図るため連続堤防の整備や河道掘削を進めている。由良川下流部緊急水防災対策は、大川地区で輪中堤等の整備を進めており、3月末に完了する予定。由良川緊急治水対策は、輪中堤約3600㍍、宅地嵩上げ320戸、連続堤防約6840㍍、河道掘削を行う。用地買収が完了し、16年度から各地区で工事を実施していく。
福知山市私市地区では、相長川水門工事(施工=竹中土木)として、水門本体や築堤護岸、低水護岸等を整備する。水門本体は側壁の打設を行っている。低水護岸は渇水期に施工を行う。
14年8月の集中豪雨では、福知山市街地で1586戸の床上浸水被害を受けて、国土交通省、京都府、福知山市が連携して床上浸水対策特別緊急事業を15年度から概ね5年程度で実施する。福知山河川国道事務所では、荒川排水機場、弘法川緊急排水ポンプ施設、法川排水機場の3施設で毎秒27立法㍍の排水ポンプの増強等に取り組む。荒川排水機場では、2月下旬から増強工事に着手した。ポンプを工場で製作しており、9月初旬の稼働を目指している。一日分の建産速報(PDF)及びデータ配信サービス(エクセル)を送付いたします。 ご希望の方は下記【簡易サンプル希望】をクリック後、件名に簡易サンプル希望と入力いただき、ご希望の商品名(建産速報・データ配信サービス)、お名前、メールアドレス、電話番号(任意)を記載のうえ送信をお願いします。 【簡易サンプル希望】 |