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建産EYE
2016/02/03
リノベーション事業の現場で活躍する女性たち!女性が活躍する建設業界をめざして(後編)~長谷工リフォーム・ヒューネット~
【将来に向けた自分自身の抱負は】
中嶋氏:最近現場所長に任命されたが、まだまだ新米社員なのでこれからも知識と経験を積めるよう頑張りたい。
宇都氏:まだ、将来のイメージははっきりしていないが、女性ならではの視点で気が付いたことを指摘し、現場を仕事がしやすい環境に改善できる所長になることを目指したい。目指すべき具体的なイメージはこれから様々な先輩所長を見て考えていきたい。
小松氏:将来は所長になりたいと思うが、今は経験を積む段階だと思っている。職人が仕事をしやすい環境に変えるような工夫を率先して見つけていきたい。
孕石氏:今の職場では良い意味でも悪い意味でも女性扱いを受けているが、女性ということを抜きにして評価されるようにスキルアップしていきたい。
※
今回、インタビューしたリノベーション(大規模改修)事業に従事する4人の女性たちは入社前に建設業界(リノベーション業界)に対して男社会の印象を強く持っていたが、周囲の影響と理解もあって業界に飛び込んできた。日常生活では、建設業界を身近に感じることは少ない中、今後どのようにすれば建設業に従事する女性が増え、女性の活躍の場が広がるのか、意見を聞いた。
▼会社指定の作業着が男女共通の規格なので、正直シルエットが女性には合わず格好悪く感じる→女性らしいデザインへの変更が望ましい。発注数量が少ないと特注扱いとなり単価が高くなるので女性社員が増えてほしい。スタイリッシュな制服であれば業界に憧れを持つ女性も増えるはず。
▼建設業界は昔ながらの男性社会のイメージが残る→長谷工グループでは企画・設計・施工を女性だけで推進するマンションプロジェクトもある→業界全体ででそういった取組みを増やせば女性としてのモチベーションも上がる。細かいところに気が付くとか、話しかけやすいといった、女性所員が現場にいるということで生まれる施工品質の高さを多くの人に触れてもらいたい。
▼女性採用を増やしてほしい→長谷工リフォームでは新卒・中途採用とも性別に関わらず積極的に採用している。リノベーション工事の現場は、女性が活躍でき、必要とされる職場だということを就職を考える人に伝えていきたい。
▼建設業のいわゆる3Kの「きたない」というイメージをなくしたい→これは男性社員の就業に関しても大事なこと。昔よりもずいぶん改善されたらしいが、今後も現場の作業員用のシャワールームを設置したり、身だしなみを整える鏡を設置するなど、会社の全現場統一で環境改善するような提案をしていきたい。
▼今後はどのようにして女性が活躍できる場を増やすか→今は建設業界の女性として珍しさもあり注目していただいているが、将来的には女性が活躍することが当然になり「女性だから」というフレーズがなくなるような職業にしていきたい。
(株)長谷工リフォーム 中嶋恭子(なかじま・きょうこ)
大阪工業技術専門学校卒業 14年長谷工リフォーム入社
現場:ひむろこだま保育園本園改修工事及びひむろこだま保育園分園新築工事等
(株)長谷工リフォーム 宇都瑞希(うと・みずき)
都城工業高等専門学校卒業 15年長谷工リフォーム入社
現場:ディオ・フェルティ枚方大規模修繕工事
(株)長谷工リフォーム 小松侑佳(こまつ・ゆか)
武庫川女子大学卒業 15年長谷工リフォーム入社
現場:ルネセントラルタワー大規模修繕工事
ヒューネット(株) 孕石あづさ(はらいし・あづさ)
兵庫県立国際高等学校卒業 15年ヒューネット入社
ルネセントラルタワー大規模修繕工事等営業担当