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総合ニュース
2015/10/21
竹中工務店、ウェブ・ウォール構造を万博公園の体験型ミュージアムに採用
竹中工務店は、吹田市の万博公園に開業するEXPOCITY(複合商業施設)内の体感型ミュージアム「NIFREL」(建築主・海遊館)において、複数の開口を有する耐震壁「ウェブ・ウォール構造」を採用した。
NIFRELは万博エリアの新しいランドマークとして、特徴的なパビリオンで生き物や自然の魅力をより身近に感じ楽しむことができる施設である。その施設で採用したウェブ・ウォール構造は、RC造の壁体に斜めのグリッド状(網目状)に複数の開口を設けた鉄筋コンクリート造の耐震壁を有し、耐震性とデザイン性を兼ね備え構造になっている。従来の耐力壁は現行の規準等では壁厚や開口の割合により、壁の硬さや強度が評価されるが、連続した開口が配置していたり、開口面積の占める割合が大きかったりする場合、通常の設計方法では耐力壁と評価できない。一方、ウェブ・ウォール構造は多数の開口がある鉄筋コンクリートの壁において、地震時に生じる変形と力を適切に評価、必要な鉄筋を配筋することで、通風や採光の開口面積を確保しつつ耐震性能を損なわない耐力壁とすることができる。さらに開口形状を菱形とし、外骨格的な架構とすることで、地震時の壁に作用する力を効果的に伝達させ、他の部材に作用する地震力を低減、建物の安全性を確保しながらも、合理的な設計も行える。また、開口状態から斜めにコンクリートを流せることで、細部まで密実なコンクリートを施工でき、ひび割れの発生が少ない形状となっている。なお、本技術は15年5月29日に特許に出願した。
施設概要は吹田市千里万博公園(3512・49㎡)、S造(外周部SRC造)3階建、延7220・75㎡、高さ16・52m。設計・監理・施工=竹中工務店。着工14年7月、竣工15年11月。
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