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総合ニュース
2015/10/19
阪高、5号湾岸線南港~北港JCT間フレッシュアップ工事公開
阪神高速道路は15日、阪神高速5号湾岸線(南港~北港JCT)フレッシュアップ工事を報道機関に公開した。91年の供用以降、24年が経過した5号湾岸線で損傷した舗装の打ち替えや橋梁の伸縮継手補修などを10月13~24日の11日間、終日通行止めをして工事を行っている。さらに、阪神高速技術が開発した点検ロボットで道路構造物の点検も行っている。
5号湾岸線(上下線5・3㌔)は、1日あたり約9万台の交通量である。供用後24年が経過し、舗装や伸縮継手等の老朽化に伴う補修が課題となっていた。これまで、車線規制工事による部分的な補修工事を行ってきたが、道路構造物の損傷状況や過去の補修状況などから、供用後、初めて終日通行止めによるフレッシュアップ工事を行っている。
今回の工事で、舗装補修8万7000平方㍍、鋼床版部の舗装補修5万平方㍍、SFRC(繊維補強コンクリート)舗装7000平方㍍、伸縮継手補修50レーン、照明柱取替198本、道路標識・看板取替31本、出入口部逆送対策6箇所等を行う。工事費は約20億円。舗装工事は3工区に分けて行い、鹿島道路、大成ロテック、NIPPOが担当している。
鋼床版部の舗装打替えは、鋼床版上面にボルトがあることから、舗装の表層は大型切削機で撤去し、基層は大型の機械で舗装を剥ぎ取った後、ボルトの周りは人力で剥ぎ取る。疲労き裂が発生している鋼床版箇所の舗装の打替えは、舗装の基層をSFRC舗装に打替える。剛性の高いSFRC舗装にすることによって、鋼床版の耐久性が向上する。損傷が激しい伸縮継手は、段差が生じにくいタイプに取り替え、車両走行時の騒音・振動を減らす。超高輝度反射シートを採用した案内標識や道路照明をLEDに取り替える。
構造物の点検で阪神高速技術等が開発した最新技術を導入している。天保山大橋(3径間連続斜張橋)の斜張橋ケーブルの点検は、北海道立総合研究機構、帝国設計、内外構造、阪神高速技術の4社でケーブル全周・全長の高画質画像取得が可能な「ケーブル点検ロボット」を共同開発し、初めて実用している。高性能ドライブレコーダカメラ6台を搭載し、秒速約30㌢で上昇する。路上から40㍍以上の高所部は、双眼鏡による望遠目視点検を行ってきたが、ケーブル点検ロボットによる点検でケーブル被覆材損傷が高画質カメラで撮影による点検を行う。
鋼床版の疲労き裂の発生状況を舗装上面から損傷位置特定を行う鋼床版検査「みつけるくんK」を阪神高速道路、阪神高速技術、日本電測機の3社で共同開発した。4つの渦流深傷センサーを搭載し、1車輪線を同時に舗装厚80㍉程度まで検査が可能となる。
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