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総合ニュース
2015/06/25
竹中工務店、竹中Vフレーム免震構造採用 高層マンション2棟L字形に配置 建物全体を一体に揺れ小さく
竹中工務店は、L字形一体構造の「竹中Vフレーム免震構造」を開発し、大阪市北区の高層マンションのロジュマンタワー梅田とファインクォーターシティに採用した。L字形に配置された建物を一体の免震構造とすることで、2棟間にエキスパンションジョイントを設けることなく、一体の建物とすることができる。
板状マンションは南向きと東向きにL字形に配置し、住戸に採光・通風・眺望を確保できるような計画とする場合が多くある。この場合、住棟を2棟に分けてそれぞれを独立した建物として設計するのが一般的で、地震発生時には、各棟が別々に動くので、建物がぶつかったり、ねじれたりしないように2棟の間にはエキスパンションジョイントを設け、50~60㌢㍍程度のクリアランスの確保が必要となるほか、各棟を免震建物とした場合は非常に大きなクリアランスが必要となる。
開発した竹中Vフレーム免震構造は、L字形の建物全体を一体として、地震時の建物の揺れを小さくする。さらに、L字形建物の接続部をより強固にして地震力をスムーズに伝達させることで、2棟間をつなぐエキスパンションジョイントや可動金物をなくすことができ、コーナー部分において魅力的な角住戸を生み出し、外観的にもすっきりとしたデザインとなる。竹中Vフレーム免震構造は竣工した2件のほかに、現在、施工中の建物で採用している。
ロジュマンタワー梅田の建築主はMID都市開発、住友商事。規模はRC造21階建塔屋2階延約2万2000平方㍍。建物高さ63・8㍍。建物長さ約49㍍×40㍍。住戸254戸。設計・監理は竹中工務店。15年4月に竣工。
ファインクォーターシティの建築主は京阪電気鉄道、京阪電鉄不動産。規模はRC造20階建塔屋1階延約3万6000平方㍍。建物高さ約60㍍。建物長さ約81㍍×76㍍。住戸377戸。設計・監理はIAO竹田設計、竹中工務店。14年3月に竣工。
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