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総合ニュース
2015/01/26
阪神・淡路大震災越す揺れ 大林組、防災科研ら公開実験 RC建物4回目(震度7)で倒壊
大林組、京都大学、防災科学技術研究所並びに清水建設は23日、鉄筋コンクリート造6層建物の崩壊までの余力を検証するための振動台実験を、兵庫県三木市にあるE―ディフェンスにて公開実験を行った=写真。実験では計4回の加振を行い、4回目の振動(震度7)を加え建物が倒壊したと判断し実験を終了した。
実施にあたり、首都直下型地震の被害想定が震度6弱以上の揺れを予想しており、最も被害の多かった中高層鉄筋コンクリート造の共同住宅を対象に、阪神・淡路大震災の揺れを上回る揺れに対し、どこまで耐えられるか、大型模型を使い倒壊までの過程を調査した。
実験では、阪神・淡路大震災の1・2倍の揺れを1回、1・4倍の揺れを2回加えた段階で、1階、2階の柱が傾き、壁が大きく崩れ、4回目の揺れを加えたことで、建物が倒壊したと判断した。そのほか倒壊までの状況を1000個以上のセンサーにてモニタリングし、結果を解析し今後の安全性などを検証する裏付け情報として活用する。
実験後、勝俣英雄大林組技術研究所副所長=は、「試験に使用した模型は、設計耐力の余力を1割持たせた状態で実施した結果、2倍の余裕が測定出来たことで、検討すべき課題も見つかった」と述べた。
試験体は、現行の建築基準法の規定を基に設計施工を行った、鉄筋コンクリート造6階建の30㌫縮小した模型。平面4・6×5・4㍍、高さ6・5㍍、重量約320㌧。
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