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総合ニュース
2021/10/28
阪神高速、11月に1号環状線リニューアル工事を実施
阪神高速道路の吉田光市代表取締役社長は26日に記者会見を開いた。ネットワーク整備などの取り組み状況の説明を行った。また、11月16~26日に1号環状線北行でリニューアル工事を実施する。
ネットワーク整備では、淀川左岸線(2期)、淀川左岸線延伸部、大阪湾岸道路西伸部を進めている。大阪湾岸道路西伸部は、19年12月に有識者委員会において海上長大橋の橋梁形式を斜張橋に選定した。長大橋の基礎構造をはじめ、上部構造に対する耐震、耐風、景観等の観点において、引き続き検討を行っている。
淀川左岸線(2期)は、海老江工区と豊崎地区で工事(開削トンネル、橋梁、換気所)の本体工事着手に向けた橋梁基礎、地盤改良、土留壁等を実施している。淀川左岸線延伸部は、トンネル及びシールド立坑等の設計検討、堤防・道路一体構造の安全性等の検討を行っている。
高速道路リニューアルプロジェクトでは、大規模更新事業6か所のうち、3号神戸線湊川付近と15号堺線湊町付近の2か所で工事に着手した。14号松原線喜連瓜破付近は、橋梁全体を架け替える事業の実施に向けて、既設橋梁の撤去・再構築の工事着手に向けた準備及び交通マネジメントの検討を実施している。
11月16~26日にかけて終日通行止めによる1号環状線北行でリニューアル工事を実施する。1号環状線の1日の利用台数は約25万台で、供用から50年以上が経過し、コンクリート床版(道路の床面)などで損傷が進行している。過去に2回の終日通行止め工事を実施しているが、前回の工事から20年近くが経過し、舗装や道路の継ぎ目などの損傷が顕在化している。そこで、構造物の長寿命化に向けたリニューアル工事を実施する。経年劣化などによる舗装や伸縮継手の損傷を補修するほか、コンクリート床版の長寿命化に向けた高性能床版防水、わかりやすい道路案内の実現に向けた案内標識のレイアウト改善やカラー舗装など、より走りやすい道路になるようサービス向上施策を実施する。