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総合ニュース
2014/12/12
近畿整備局、海上工事現場を公開
近畿地方整備局は8日、大阪港で行われている海上工事を紹介するための大阪港見学会を報道関係者向けに行われた。
現在、国際コンテナ戦略港湾「阪神港」において、コンテナ船の更なる大型化や国際機関航路の再編等、海運・港湾を取り巻く情勢が変化する中、国の産業競争力強化、また、国民の雇用と所得の維持・創出を図るため「集貨」「創貨」「港の競争力強化」の3本柱の施策を総動員し、ハード・ソフト一体の国際コンテナ戦略港湾政策を深化・加速することにより、我が国に寄港する国際基幹航路の維持・拡大を図るために取り組んでいる。そして、そのソフト面の取組と併せて、その基盤となるハード面の取組についても広く知ってもらうために見学会は開催された。
今回の見学会では、大阪港北港南地区夢州コンテナターミナル(C―12延伸部等)の状況を見学し、また、新島地区で実施している大阪港北港南地区航路(―16㍍)附帯施設護岸②地盤改良工事(第一工区)の施工状況を、実際に地盤改良船(サンドドレーン船)に乗船し、海上の視点で港湾施設の整備状況等を見学した。
C―12延伸は、国への寄港を維持・拡大することを目的として、既存岸壁の延伸、増深改良等の機能強化を実施し、コンテナ船の大型化に対応した国際標準仕様(水深・広さ)を有するコンテナターミナルとしての機能を確保するものであり、現在の耐震強化岸壁400㍍あるC―12に250㍍を延伸し、合計650㍍になるとしている。整備内容は岸壁(水深16㍍)(耐震・延伸)、荷さばき地、航路・泊地(水深16㍍)、荷役機械、等となる。
大阪港北港南地区航路(―16㍍)附帯施設護岸②地盤改良工事(第一工区)は、大阪港北港南地区航路(―16㍍)浚渫の附帯工事として埋立護岸②の海上地盤改良、基礎工を行うため、現在、新島2―1区で3つの工事を施工しているが、その中の一つで、敷砂、サンドコンパクションパイル(SCP)、サンドドレーン(SD)を行う工事である。そこで使用しているサンドドレーン船とは、軟弱地盤中に砂杭を打ち込み、地盤の間隙水を砂柱のドレーン効果により地盤を圧密して改良する作業船である。今回、使用されているは若築建設所有のサンドドレーン船(第二飛竜号)で、特徴として、リーダーの高さが海面上69・5㍍、最大打ち込み深度が海面下52㍍となっており、また、ケーシングパイプが12連装の大型船であるため、大深度・大水深施工が対応可能となっている。