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総合ニュース
2014/11/25
竹中工務店、OBPで実証実験を開始 省エネと知的生産性を両立
竹中工務店は21日、大阪市中央区のクリスタルタワーにて「大阪ビジネスパークでの、省エネと知的生産性を両立する新たなワークスタイルの実証実験」を、報道関係者向けに発表した。
発表会では、大阪ビジネスパークにおけるリ・ブランディングをめざしたリノベーション事業の一環として、環境省におけるCO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業に採択されたことをうけ「活力魅力」「環境共生」「安全安心」の3つの切り口により、新たな価値を創造するサステナブル・スマート・コミュニティを目標に取組む。
取組みにあたり①屋外・屋内に分散配置され、わずかな消費エネルギーで運用される分散型コミュニティスペース②分散型コミュニティスペースへオフィスワーカーの移動を促す誘導システム③設備機器をパーソナルな単位で制御出来る室内環境制御システム等をトータルにデザイン・構築し、これら3点のパッケージ化を目標に、屋内・屋外スペースで知的生産性に及ぼす影響を検証。また誘導システムによる移動促進効果や、室内での消費エネルギー削減効果等を定量化する。
事業は13年度~15年度を予定。13年度は1階共用部に屋内分散型コミュニティスペースを設け、行動観察調査を実施。その結果、仕事での利用が増加したことで、オフィスワーカーのニーズに応えて、付加価値を創出出来る可能性を示した。14年度は、一人ひとり異なる利用ニーズに応えるため、屋外分散型コミュニティスペース及び13年度から継続している屋内1階部にて、満足度や知的生産性等へ与える影響を検証する。そのほか、クラウド上にアクセスするだけで目的や状況に応じ、一人ひとり自由な空間選択を可能とするシステム「ソトコミ」を用いた誘導システムにより、一層のコミュニティスペースの活性化を狙う。
事業実施場所は、大阪市中央区城見1―2―27。規模は、敷地面積1万2610・86平方㍍、S造、RC造及びSRC造地下2階地上37階建延8万5994平方㍍。
技術開発は竹中工務店、山中俊夫教授(大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻)、嘉名光市准教授(大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻)、協力企業は日建設計総合研究所、MID都市開発、関西電力。