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総合ニュース
2014/11/18
西日本高速道路、新名神大阪府域区間を公開 着々と進む4現場見学
西日本高速道路関西支社は13日、整備を進めている新名神高速道路のうち、大阪府域区間を報道機関に公開した。下音羽川橋、芥川橋、神峰山トンネル、高槻インターチェンジ(IC)の4現場を見学した。高槻市~神戸市間(延長40・5㌔)では、工事着手率は100%となっており、各地でトンネル掘削や橋梁架設工事などの工事が進んでいる。
新名神高速道路の神戸市~大津市までの延長79㌔を西日本高速道路関西支社が整備を進めている。現在、高槻市~神戸市(延長40㌔)と城陽市~八幡市(延長4㌔)は16年度の供用を目指している。また、12年4月に事業認可を受けた八幡市~高槻市(延長10㌔)と大津市~城陽市(延長25㌔)は、用地取得に向けて設計協議や地元説明会を行っている。
大阪府域の高槻市~川西市間(新名神高速道路と名神高速道路との連絡路を含めた延長22・5㌔)は、10月末時点で幅杭設置が100%、用地取得が98・7%となっている。土工4・4㌔、橋又は高架橋4・8㌔(11橋)、トンネル12㌔(5本)で構成する。
下音羽橋(PC上部工)工事(施工=富士ピー・エス・極東興和JV)の下音羽川橋は、張り出し工法で架設している。橋長は上り線が347㍍(最大支間長110㍍)、下り線が370・5㍍(最大支間長117㍍)。上部工形式は上り線がPRC4径間連続波形鋼板ウェブ箱桁橋、下り線がPRC4径間連続ラーメン波形ウェブ箱桁橋。上り線のPRC4径間連続波形鋼板ウェブ箱桁橋は、PC橋のウェブを波形鋼板に置き換えたコンクリートと鋼の複合構造で主桁自重を15%程度軽減できる。上り線は10月に連結し、下り線は12月の連結する予定。
神峰山トンネルなどの原工事(施工=大成建設)は、下り線(延長291㍍)は7月に貫通し、12月から覆工コンクリートを行う。上り線(延長285㍍)は年内に貫通予定。
芥川橋(PC上部工)工事(施工=三井住友建設)の芥川橋(上り線・橋長161㍍、下り線・橋長348㍍)は、コンクリート箱桁橋のウェブを蝶型形状の薄型パネルに置き換えたバタフライウェブ箱桁橋を採用。上り線はPRC3径間連続ラーメンバタフライウェブ箱桁橋、下り線はPRC6径間連続ラーメンバタフライウェブ箱桁橋。上り線は、工事用道路として活用しており、下り線は14年5月に連結する予定。
高槻IC工事(施工=鹿島)は、高槻第一JCT周辺の最大で約60㍍となる盛土工事している。36㌧ダンプ8台で土砂の運搬をしている。約340万立方㍍の盛土を構築する予定で、10月末で約90万立方㍍の盛土が完了している。15年度から45㌧ダンプを使用していく予定。