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総合ニュース
2014/10/31
ビベル、グラフィックコンクリート施工実例を紹介 船場センタービルに採用
ビベルは29日、15年5月竣工予定の大阪市中央区の船場センタービルにおいて「グラフィックコンクリートを用いた施工実例説明会」を、建築設計、製作メーカーなど関係者向けに開催した。
従来コンクリート表面にシートを貼るなどして仕上げていましたが、既存又はオリジナルなグラフィックパターンによる、コンクリート表面硬化遅延剤をプリントした特殊なシートを型枠テーブルに敷き、打ち放しコンクリートの表面に打設する。脱型後に硬化したコンクリート表面を洗い出し製造することで、より美しい構造PCの仕上げを提案することができ新たな可能性が広がる。
説明会では、夛田吉宏石本建築事務所=は「施主から船場のイメージを一新し活性化したいと要望があり、船場に相応しい織物のような柔らかいラインで包むことを提案し、着物のデザインを建築に取入れた」と説明し、続いてグラフィックコンクリート開発者のサムリ・ナーマンカ氏=は「着物に使われているパターンは非常に価値があり残ってきたデザイン。それを自分の中で理解し、新しいものを創り出すことに大きな意味を持っている」と述べた。
船場センタービル外壁リニューアル工事は、大阪市中央区船場中央1~4。規模は延べ17万0324平方㍍の商業施設。設計は石本設計事務所、施工は熊谷組。製造は旭ビルウォール。竣工15年5月予定。外壁上部をアルミパンチング、低層部をグラフィックコンクリート素材とし、外壁デザインは1号・2号館を鮫、3号・4号館は波、5号・6号館は鱗、7号・8号館は格子、9号・10号館は麻の葉模様となる。