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総合ニュース
2020/06/16
西日本高速道路関西支社、中国道吹田~中国池田でリニューアル工事 御堂筋橋の床版を撤去
西日本高速道路は、中国自動車道(吹田JCT~中国池田IC)終日通行止めにして橋梁床版取替等のリニューアル工事を行っている。13日には、新御堂筋をまたぐ御堂筋橋(橋長49㍍)のコンクリート床版の撤去作業を行った。
中国道吹田JCT~中国池田IC間(延長10・8㌔)は、1970年の大阪万博開催にあわせ開通した関西都市圏における創生期の高速道路であり、50年が経過した。その後の交通量の大幅な増加・車両の大型化等により、橋梁等の構造物の損傷が進行している。このため、抜本的対策として橋梁床版取替等のリニューアル工事を実施することとし、6月12~28日まで、吹田JCT~中国池田IC間を終日通行止めにして、工事を行っている。
御堂筋橋(上り線)は、新御堂筋をまたぐ鋼3径間連続非合成鈑桁橋。床版下面では連続繊維シートのひび割れなどの老朽化が進んでいる。今回、老朽化した鋼鈑桁とコンクリート床版を鋼床版鈑桁に取り替える。鋼床版の縦リブ構造として平リブ全周溶接構造を採用する。
鋼床版上のプレキャスト壁高欄は、プレキュアストガードフェンス(PGF)の路肩用壁高欄タイプを鋼床版にアンカーボルトで定着させる。プレキャストブロック同士はPC鋼材で緊張して連結する。鋼床版上へのPGF設置は初となることから、事前に実物大試験体による施工性確認を実施し、衝突載荷試験を実施尾して定着部の耐荷力性能を確認した。また、鋼床版上の防水工として、鋼床版上の舗装に凍結抑制機能が期待できるフル・ファンクション・ペーブを試行的に採用する。効果検証等を行い、同一形式の橋梁への採用を目指す。
今回の施工では、吹田JCT橋(橋長624㍍)、津雲台橋(橋長14㍍)、新千里橋(橋長22㍍)の3橋において、コンクリート床版の劣化を抑制するために高性能な床版防水工を行う。