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総合ニュース
2020/05/29
西日本高速道路、関空連絡橋の災害復旧事業等 土木学会賞・PC工学会賞を受賞
西日本高速道路の建設事業・災害復旧事業が、土木学会の「令和元年度土木学会賞(技術賞)」とプレストレストコンクリート工学会の「令和元年度プレストレストコンクリート工学会賞(作品賞・施工技術賞)」を受賞した。
土木学会賞の技術賞を「新名神高速道路 神戸ジャンクションの建設」と「関西国際空港連絡橋へのタンカー船の衝突による大破からの復旧」が受賞した。
神戸JCTは、新名神高速道路が中国自動車道をアンダーパスする交差部で、中国道を橋梁化するにあたり、RC地中連続壁を橋梁下部工と基礎に採用し、土留めとしても兼用することで、上部工施工のための大規模な仮設土留めが不要となるとともに、掘削土量を大幅に削減した。約5・5か月の工程短縮や中国道の早期供用が可能となった。
関西国際空港連絡橋は、18年9月4日に台風21号により、タンカー船が空港連絡橋に衝突し、橋桁が大きく損傷し、道路と鉄道が不通となった。復旧において、通常の橋梁工事と比べて約1年の工程短縮により7か月という短期間で完成した。
プレストレストコンクリート工学会の作品賞(土木部門)で「楊梅山高架橋」、施工技術賞で「高知自動車道 新宮IC~大豊IC間災害復旧工事」が受賞した。
楊梅山高架橋は、高槻JCT・ICの近傍に位置し、上り線が12径間、下り線が11径間の連続桁橋であり、上下線ともに橋長1100㍍を超える大規模な橋梁。橋台部は高さ約60㍍の高盛土上に構築されている条件のもと、幅員の大幅な変化や高盛土に隣接する橋脚の土圧軽減対策として異なる橋梁形式を組み合わせるなどの工夫を行った。
高知自動車道は、18年7月7日未明に区域外からの土砂崩落により、立川橋(上り線64㍍)の橋桁が流出する災害が発生。立川橋は山間部でセパレートしているため上下線が分離して4車線あり、被災を免れた下り線2車線を活用した対面通行による交通開放を目指し、約8㌔の区間にわたり車線の切り替えを行い、早期復旧を目指した中、プレキャストプレテンホロー桁の採用などの工夫を行い、1年という期間に完成させ4車線復旧を行った。