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総合ニュース
2014/10/24
西日本高速関西、新名神下音羽川橋上り線閉合式 茨木市域初の本線橋閉合
西日本高速道路関西支社が整備を進めている新名神高速道路の下音羽川橋(仮称)上り線の閉合式が23日に行われた。下音羽川橋上り線は、新名神高速道路の茨木市域としては初めて橋梁が繋がった。
下音羽川橋は、下音羽川と茨木市道車作1号線、深山水路を跨ぐ。橋長は上り線が347㍍(最大支間長110㍍)、下り線が370・5㍍(最大支間長117㍍)、幅員が10・65㍍。上部工形式は上り線がPRC4径間連続波形鋼板ウェブ箱桁橋、下り線がPRC4径間連続ラーメン波形ウェブ箱桁橋。下部工は上り線が逆T式橋台2基、柱式中空断面橋脚3基(最大高さ40㍍)、下り線が逆T式橋台2基、柱式中空断面橋脚3基(最大高さ58・5㍍)。張り出し工法で架設している。上り線のPRC4径間連続波形鋼板ウェブ箱桁橋は、PC橋のウェブを波形鋼板に置き換えたコンクリートと鋼の複合構造で、主桁自重の軽減、施工の省力化・工期短縮やコスト低減が図れる。
12年12月に下音羽川橋の上部工事に着手し、本日の閉合を迎え、下り線は12月の閉合を予定している。今後は、壁高欄工事等を行い、15年4月の完成を目指す。施工は富士ピー・エス・極東興和JV。
閉合式には、地元自治会や関係者が出席した。神事の閉合之儀では、西日本高速道路関西支社新名神大阪西事務所の兼澤秀和所長や地元自治会などがショベルで打設孔にコンクリートを流し込み、西日本高速道路関西支社新名神大阪西事務所の宮内智昭茨木東工事長と富士ピー・エス・極東興和JV新名神高速道路下音羽川橋(PC上部工)工事の吉田晋司作業所長がコテで仕上げを行った。
兼澤所長は「12年12月に現場着手して茨木市域としは初めてとなる本線橋の閉合を迎えることができた。事務所としては16年度の開通目標に向けて下音羽川橋下り線、竜王山トンネル等の工事を進めていく。新名神高速道路が一日も早い開通を記念する」とあいさつした。また、富士ピー・エス関西支店の油田康生支店長は「この2年間に工事をしてきたJV職員のやる気とがんばりで本日を迎えることができた。残り工事でも無事故・無災害で完了することを祈念する。桜の満開の中での竣工を皆さんでお祝いできるようにがんばっていきたい」と述べた。