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総合ニュース
2020/03/31
インフラメンテ国民会議近畿、本四高速、十津川村、人道吊橋のメンテナンスで技術相互協力協定
インフラメンテナンス国民会議近畿本部フォーラムと本州四国連絡高速道路、奈良県十津川村は26日、「人道吊橋のメンテナンス」の技術相互協力協定を締結した。
インフラメンテナンス国民会議近畿本部フォーラムが18年8月に開催した第6回フォーラムに十津川村が「人道吊橋の効率的な補修技術・長寿命化技術」のニーズで参加したことを契機に、坂野昌弘情報ワーキング長(関西大学環境都市工学部教授)の指導のもと検討を行い、実証実験を行うことが決定した。
世界最高水準の吊橋に関する技術を持つ本州四国連絡高速道路の所有技術を人道吊橋の維持管理に活用するため、3者で協定を締結することとなった。
4月23日に林橋において、メインケーブルを利用した軽量な移動足場とワイヤーケーブルの錆が残らないケレン技術等の実証実験を行う予定。得られた技術的な成果はインフラメンテナンス国民会議の活動を通じて公表していく。
大阪市中央区の大阪合同庁舎1号館で調印式が行われ、インフラメンテナンス国民会議近畿本部フォーラムの霜上民生事務局代表、本州四国連絡高速道路の萩原勝也長大橋技術センター長、十津川村の更谷慈禧村長が協定書に署名した。霜上事務局代表は「吊橋を上手に維持していくためにも、知恵を出し合い、助け合っていくことが大事になる。これを広く情報の公開をしていきたい」、萩原長大橋技術センター長は「調査、設計、建設、維持管理の技術の蓄積をしてきた。このメンテナンスがさらに広がって、他の自治体でもうまく活用されていくことを祈念する」、更谷村長は「この吊橋は命をつなぐ道である。協力をいただくことで、実証実験が広がっていくことを期待している」と述べた。