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総合ニュース
2020/01/29
阪神高速道路、西船場JCT信濃橋渡り線が開通 大阪港線東行きと環状線北行きが直接接続
阪神高速道路は、整備を進めていた西船場ジャンクション信濃橋渡り線が29日に開通した。1号環状線の増設車線と信濃橋入口も同時に開放した。西船場JCT信濃橋渡り線の開通により、16号大阪港線東行きと1号環状線北行きが直接接続する。
現在、大阪港線から池田・守口方面に向かうためには、環状線等を半周う回する必要があったが、信濃橋渡り線の整備により、大阪港線から池田・守口方面へ向かうための環状線等の半周う回が不要となり、走行距離が短縮される。
西船場JCT事業は大阪港線の拡幅約800㍍(2018年5月に先行供用)と信濃橋渡り線約180㍍、環状線増設車線約710㍍を整備した。
信濃橋入口の改築において、阪神高速道路と鹿島が共同開発したワッフル型UFC床版を適用した。ワッフル型UFC床版を信濃橋入口のうちNP5~NP4間の単純合成鈑桁(橋長37㍍)に15枚の床版パネルを架設した。ワッフル型UFC床版を道路橋に適用するのは国内初となる。
UFC床版は、従来のコンクリートに比べ圧縮強度が4~5倍で高じん性の超高強度繊維補強コンクリートを採用した床版。高い耐久性を有しながら、これまでの鉄筋コンクリート床版では考えられなかった軽量化を実現した。今回架設するUFC床版の重量は67・1㌧で床版と鋼桁を合わせた重量で約40%の削減を実現する。
大阪線拡幅部では、街路直上に位置するため空間的余裕が無く、さらに多くの地下埋設物が存在するため、既設橋脚の補強は困難なことから、鋼管集成橋脚(12基)を採用した。鋼管集成橋脚は、4本組を基本単位とし、履歴減衰機能を有するせん断パネルを組み込んだせん断リンクにより、鋼管を互いに接合することで単一の柱となっている。