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総合ニュース
2019/11/22
阪神高速道路、4号湾岸線リニューアル工事 IH式舗装撤去工法を採用
阪神高速道路は、阪神高速リニューアルプロジェクトの一環として阪神高速4号湾岸線(南港北~大浜)上下線を終日通行止めによるリニューアル工事を実施している。長寿命化対策として、鋼床版部では強度の高い鋼繊維補強コンクリート(SFRC)舗装に打ち換える。
南港北~大浜区間は開通後約37年が経過しており、鋼床版の疲労対策が必要な橋が集中し、4号湾岸線の中でも特に対策優先度の高い区間となっている。
今回、4号湾岸線(南港北~大浜)の8・8㌔と6号大和川線(三宝~鉄砲)の1・4㌔を11月20~30日までの10日間を終日通行止めにして工事を実施している。舗装工事は4工区に分けて行っており、NIPPO(2工区)、世紀東急工業、鹿島道路が担当している。
工事は舗装補修20万平方㍍(うち排水性舗装7万平方㍍)、SFRC舗装4万平方㍍、高性能防水2万㎡、速度回復誘導灯、区画線の変更、道路標識取替等、防災設備の確認、道路標識・路面標示などを行う。
舗装の下にあるコンクリート床版のひび割れ劣化に対し、長寿命化対策として、高性能防水を実施する。また、従前より取り組んでいる高耐久ポーラスアスファルト舗装に加えて、さらなる高耐久化に向けて、首都高速道路で実績のある小粒径ポーラスアスファルト舗装の試験施工を行う。
鋼床版のき裂が発生している箇所において、舗装の基層部を剛性の高いSFRC舗装に打ち換え、鋼床版の変形を小さくすることにより耐久性を向上させ長寿命化を図る。
既設舗装の撤去には工事騒音抑制のためにIHヒーターを使用した舗装撤去工法を採用している。電磁誘導加熱技術により、鋼床版を加熱しアスファルト舗装下面の接着面を軟化させることで、鋼床版の既設アスファルト舗装を撤去できる。
また、今回三宝ジャンクション付近も含め通行止めになることから、現在建設中の大和川線のうち供用区間の一部(三宝~鉄砲)をリニューアル工事と併せて通行止めにし、19年度末に予定している全線供用に向けて、防災設備の確認や区画線、標識の変更・取替等を実施する。