



気になるキーワードを入力してください
総合ニュース
2019/10/07
阪神高速道路、幸社長が会見 着実なネットワークの整備を 西船場JCTが20年1月末に開通
阪神高速道路の幸和範代表取締役社長は3日に記者会見を開き、ネットワーク整備などの取り組み状況について説明した。西船場ジャンクション(信濃橋渡り線)が20年1月末に開通すると発表した。
幸社長は、「都市高速道路を管理・運営するものにとって、ご利用していただくお客さまの安全を第一に考えていきたい。関西圏には、高速道路ネットワークのミッシングリンクが残っている。現在、取り組んでいる都市高速道路ネットワーク整備を着実に進捗させて、元気がでてきた関西をしっかりと支え、もっと元気な関西になるように貢献していきたい」と語った。
ネットワークの整備では、淀川左岸線2期事業、淀川左岸線延伸部、大阪湾岸道路西伸部、大和川線4つの路線と西船場ジャンクションで事業を進めている。
淀川左岸線延伸部は、大深度以下を採用したトンネルを構築する。約4㌔で地下70㍍以深の大深度地下にトンネルを計画している。開削トンネルやシールドトンネルの構造、シールドマシンの発進・到達立坑の構造や施工面、トンネルの換気設備、環境などの検討を進めている。また、大深度地下でのトンネル構造や施工に関する技術的な課題については、技術検討委員会を設けて、検討を行っている。19年度内に支障物の撤去等工事の契約を予定。
淀川左岸線2期事業は、大阪市と阪神高速道路の合併施行方式として事業を進めている。大阪市では本体の構築に先立ち淀川の仮堤防の設置や周辺の地下埋設物の撤去を実施している。阪神高速道路では、海老江工区開削トンネル工事を受託している。今月には支障物件の撤去等工事に着手する予定。
大阪湾岸道路西伸部は、西側の駒栄工区開削トンネルにおいて、支障物件の試掘や施工ヤードの整備に着手している。19年内にトンネルを構築するための土留め壁の設置に着手していく予定。また、長大橋の構造は、技術検討委員会で検討を進めており、19年内にも具体的な橋梁形式を決定していきたいとした。
西船場ジャンクション(信濃橋渡り線)は、全ての橋脚や桁架設が完了し、現在、床版工事等を実施している。20年1月末頃の西船場ジャンクションの開通とあわせて、信濃橋入口も開放する。また、大和川線は、本線トンネルは完成し、19年度内の全線開通を目指し、舗装工事や施設工事を行っている。