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総合ニュース
2019/10/04
近畿整備局、橋建協が意見交換 週休2日の実現に向けた余裕工期の設定を要望
近畿地方整備局と日本橋梁建設協会は2日、大阪市中央区のKKRホテル大阪で意見交換会を開いた。協会は▽鋼橋事業の成長力強化▽鋼橋の技術力の進化と継承▽鋼橋長寿命化への対応について要望し、活発な意見交換が行われた。
冒頭、井上智夫近畿地方整備局長は「近畿なかで道路整備事業を行っていくので、引き続き協力をお願いする。新設と補修をあわせて整備していくために、今後の推移を見ながら、どのような発注形式がいいのか、意見交換の中で議論を深めていきたい」とあいさつした。続いて、満岡次郎会長は「安全・安心が求められ、最優先課題に取り組んでいる。防災・減災緊急対策工事や修繕工事、ネットワーク拡充に対応した新規路線工事など全てに対して協会は総力をあげて対応していきたい」と述べた。
意見交換では、鋼橋のメリットを理解し、鋼橋の採用推進を要望。整備局は「橋梁形式は、地域特性や現場条件を踏まえ、経済性、維持管理性、施工性、構造性、景観性などを考慮して選定している」と説明した。
週休2日(4週8休)の実現に向けて、複数パーティーによる同時施工設定の極力回避を要望。整備局は「複数パーティー数は、現地の状況に応じ設定している。基本は1パーティーを想定しているが、複数パーティーとならないように適切な工期設定を行っていく」と答えた。余裕工期の設定について、「週休2日を促進するため、工期設定支援システムの活用、準備期間と後片づけ期間や雨休日等の作業不能日の特記仕様書へ明示している」と答えた。
一括審査方式や技術提案・交渉方式、段階選抜方式などの発注方式の推進を要望。整備局は、一括審査方式について、19年度は大和御所道路の鋼橋上部工事で2件発注している。技術提案・交渉方式についても「仕様の前提となる条件の確定が困難な工事や発注者が最適な仕様を設定できない工事において積極的な採用を検討していく」と答えた。
橋梁修繕工事について発注時には、できるだけ多くの条件明示を要望。整備局は「作成した条件明示案も参考に、可能な限り施工条件の明示に努めていく」と答えた。