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総合ニュース
2019/10/02
近畿整備局、奈良建協が意見交換 県内業者が受注可能な工事発注の拡大など要望
近畿地方整備局と奈良県建設業協会は9月30日、奈良市のホテル日航奈良で意見交換会を開いた。協会は▽建設関係予算の確保と適正な計上▽入札契約に関連した事象▽工事施工に関連した事象▽工期の適正な設定▽建設業の担い手確保などについて要望し、活発な意見交換が行われた。
冒頭、橋本雅道近畿地方整備局企画部長は「担い手確保が重要であり、魅力的な建設産業にしていきたい。さまざまな課題があるなかで、魅力を高めるためにも、積極的に意見交換をして、人が集まりやすい業界にしていきたい」とあいさつした。続いて、山上雄平会長は「地域の生活環境向上のためのインフラ整備や維持管理に一役を果たしている。社会的役割を果たしていくためにも経営基盤を強化し、経営を安定させることが重要である。そのためには、安定的かつ持続的な工事量の確保が求められている」と述べた。
意見交換では、五條道路の早期4車線化の実施を要望。整備局は「大和北道路等の整備を進め、ネットワークをさせていくことが重要である。五條道路の4車線化は、交通状況などを踏まえたうえで、適切に判断していきたい」、国道168号十津川村~七色間の早期整備着工について「今年度より、国による権限代行実施の検討を行うための調査に着手した」と説明した。
入札契約について、県内建設業者が受注可能な工事発注の拡大を要望。整備局は「工事の規模や難易度、同種工事の実績などを踏まえて総合的に判断して発注している。分任官工事は奈良県内本店とする地域要件を設定している」と答えた。
週休2日制を前提とした工期設定を要望。整備局では、工期設定支援システムを導入して週休2日工事の適切な工期設定を行っている。週休2日工事は、発注者指定型と受注者指定型に取り組んでいるとして「達成状況を見ながらフォローアップをして、課題を調査していきたい。週休2日に取り組めるように改善を図っていきたい」と答えた。